夏になるとプール、旅行すると温泉。
薄毛が気になってくると「これ、髪に悪くないのかな」ってなるじゃないですか。
僕もなります(笑)「プールの塩素って髪に良くないって聞いたけど」「温泉の成分って頭皮に刺激あったりしないの」って。
気になったので、ちゃんと調べてみました。サウナが気になる人は、サウナを中心にまとめた記事があるので、そちらもどうぞ。
プールの塩素、実際どうなの?
プールの塩素は髪のタンパク質を傷める可能性があると言われてるみたいです。
塩素にはタンパク質に付着する性質があるらしくて。髪も頭皮も主成分はタンパク質なので、そこにくっついてダメージを与える、という理屈なんだそうです。
たとえば、髪のいちばん外側にあるキューティクルのタンパク質が変質して、剥がれやすい状態になる。そうなると内部のタンパク質も流出しやすくなって、パサつきや切れ毛につながる、と。
プールに通ってる人で髪が茶色っぽくなっている人がいますけど、あれは塩素の漂白作用によるものらしいです。ブリーチに近いことが起きてる、と書かれていて、ちょっとゾッとしました。
調べてて一番びっくりしたのが、これでした。
プールの水の塩素濃度は、水道水の4倍から10倍に達する場合がある、と。
えっ、そんなに!
家のシャワーの水にも塩素は入っていて、それでも気にする人がいるくらいなのに、その何倍もの濃度の中に頭ごと突っ込んでいるわけで。そりゃ髪も傷むよな、と妙に納得しました。
ただ、ここは誤解しないようにしたいところで。「プールに入るとハゲる」という話は、調べた限り医学的な根拠は見つかりませんでした。
AGAの原因は男性ホルモンと遺伝なので、塩素が直接その原因になるわけではないみたいです。傷むのは主に髪の表面。抜け毛のスイッチを押すものではない、という整理でよさそうです。ここは「髪が傷む」話と「脱毛の原因になる」話を、はっきり分けて考えたいところです。
プールに入るときの対策
とはいえ、傷まないに越したことはないので。調べた中で「これは簡単にできそう」と思ったものを書いておきます。
まず、入る前に真水で頭から濡らしておく。乾いた髪は塩素を吸収しやすいらしくて、先に真水を吸わせておくと塩素が入りにくくなるんだそうです。これ、知らなかった。
次に、スイムキャップをかぶる。物理的に守るのが一番わかりやすいですね。塩素濃度の高いプールでは水を通さないタイプがいい、という話もありました。
そして、上がったらすぐにシャワーで流す。塩素は蓄積すると傷みが増えるらしいので、放置しないのが大事みたいです。
最後に、濡れたまま放置しない。濡れた髪はとても傷みやすくて、その状態でこすれるとキューティクルが剥がれやすいらしい。しっかり乾かす、というのは結局ここでも出てくるなと。
温泉はどうなの?
温泉は種類によって成分が全然違うので、一概には言えないみたいです。ここが難しいところで。
調べてわかったのは、泉質によって「刺激が強めのもの」と「そうでもないもの」がある、ということでした。日本温泉協会の分類も参考にしつつ、髪・頭皮への影響を表にまとめておきます。
| 泉質 | 髪・頭皮への影響の目安 |
|---|---|
| 酸性泉・硫黄泉(硫化水素型) | 刺激が比較的強いとされる。上がったら真水で流したほうがいい場合も |
| アルカリ性泉・重曹泉 | 洗浄力が高く、キューティクルが開きやすい。乾燥に注意 |
| 炭酸泉・硫黄泉 | 血管拡張の働きがあり、血行という面ではプラスに働く場合も |
酸性泉と硫黄泉、とくに硫化水素型のものは、一般的に皮膚への刺激が比較的強い泉質とされているそうです。
健常者でも、入浴後は温泉ではないシャワーで洗い流したほうがいい場合がある、と書かれていました。
温泉って、普通は「成分を残すために洗い流さないほうがいい」と言われたりしますけど、酸性泉に関しては逆で、洗い流してから上がるのが賢明、という説明も見つけました。現地に注意書きがあることがあるのも納得です。
あと、意外だったのがこれ。アルカリ性の高い温泉や重曹泉は、洗浄力が高いぶん、逆に肌荒れを起こす場合があるらしくて。アルカリ性の温泉水はキューティクルを開きやすく、髪の内部から水分が抜けやすくなる、という話もありました。
「肌がツルツルになる」で有名なタイプが、髪にとっては優しいとは限らない。ここは覚えておいて損はないなと。
ただ、いい話もありました。
炭酸泉や硫黄泉には血管を拡張させる働きがあるとされていて、頭皮の血行という意味では悪くないみたいです。温泉そのものにも、温熱作用や水圧作用で血行を促す働きがある、と。
血行が良くなれば、髪に栄養や酸素が届きやすくなる。そういう意味では、頭皮環境にプラスに働く面もありそうです。
ただ、これも「温泉で薄毛が治る」という話ではありません。あくまで頭皮環境の話であって、AGAの進行そのものを止めるものではないので。そこは切り分けておきたいところです。
ついでに調べた、海はどうなのか
プールと温泉を調べていたら、海の話も出てきたので、ついでに書いておきます。
海水の場合は、塩分が問題らしいです。
塩分が髪の主成分であるケラチンを固めてしまうので、きしんだりゴワゴワしたりする原因になる、と。しかも、塩分がついたまま放置したり、洗ったつもりで残っていたりすると、そのケラチンが髪から溶け出してしまうこともあるんだそうです。
それと、海水には不純物が多く含まれていて、それが残ると繁殖して頭皮が酸化する。頭皮環境が悪化する引き金になる、という説明もありました。
あー、海のほうがなかなかハードだな〜と。
対策はプールと同じで、入る前に真水で濡らしておく、キャップで守る、上がったら早めに流す。この3点セットが効くみたいです。海の場合は、砂も混ざるので、なおさら早めに流したいところですね。
これも調べていて気づいたことなんですけど。
塩素って、プール特有のものじゃないんです。水道水にも入っているらしくて。
毎日浴びているシャワーにも、少量とはいえ塩素は含まれている。それを気にして除去シャワーヘッドを使う人もいるくらいで。
そう考えると、プールが特別に恐ろしい場所というより、「濃度が高いぶん影響も大きい」というだけの話なのかもしれません。
毎日のシャワーで少しずつ触れているものが、プールでは一気に濃くなる。だから対策する意味がある。そういう理解のほうが、僕にはしっくりきました。
極端に怖がる必要はないけど、無防備でいい理由もない。このくらいの温度感が、ちょうどいいのかなと思っています。
泉質を毎回調べるのは、さすがに無理
ここまで泉質の話をしておいてなんですけど。
旅行のたびに「ここは何泉だろう」と調べるのは、正味しんどいなと思っています(笑)
温泉に行くのは楽しむためなので、そこで神経をすり減らしたら本末転倒で。
なので僕は、ざっくりこう考えるようにしました。にごり湯や、いかにも成分が濃そうなところ、匂いが強いところに入ったときは、あとで軽く流しておく。それ以外は普通に楽しむ。
脱衣所に注意書きがあるところは、ちゃんと読む。あれ、意外と親切に書いてあります。「洗い流してください」と書いてあるなら、そのとおりにする。それだけで十分な気がしています。
細かく管理するより、続けられるゆるさのほうが大事かなと。
結局、共通しているのは「あとで流す・乾かす」
プールと温泉、両方調べてみて気づいたことがあります。
対策が、ほぼ同じなんです。
あとでちゃんと流す。濡れたまま放置しない。しっかり乾かす。
どっちも、結局そこに行き着く。刺激のあるものを頭に長く残さない、という一点なんだなと。
これ、僕が普段やっているシャンプーの話とも同じでした。すすぎを丁寧に、乾かすところまでセットで。特別な道具がいるわけでもないので、やらない理由がないなと感じています。
ここまで書いてきて、僕なりの落としどころが見えてきました。
髪に悪そうなものを全部避けようとすると、生活がどんどん窮屈になります。プールもダメ、温泉もダメ、海もダメ。そんなふうに引き算していったら、夏に何も残らなくなります。
そうじゃなくて、「触れる時間を短くする」「あとで流す」「乾かす」。この3つを守るだけで、だいぶ違うはずなんです。
避けるんじゃなくて、つきあい方を変える。長年やってきて、この考え方のほうが結局続くなと感じています。
完璧を目指すと疲れるので、やれる範囲でゆるく。それくらいがちょうどいい〜という結論に落ち着きました。
僕の結論:どっちも気にしすぎなくていい
どっちが敵とか、決められないというのが結論です。そして、そこまで気にしなくていいんじゃないかなと思っています。
プールも温泉も、あとでちゃんと洗い流して、乾かす。それだけで十分じゃないかと。
薄毛が気になると「これも悪いんじゃないか」「あれも避けたほうがいいんじゃないか」と、どんどん行動が狭くなっていきます。僕にも覚えがあります。
でも、そうやって好きなことを我慢しても、AGAそのものが止まるわけではありません。原因は別のところにあるので。
子どもがプールに行きたがるのに、髪が気になって渋る。旅行に行っても温泉を楽しみきれない。
そういうの、もったいないなと思います。昔の僕がまさにそうだったので、よけいにそう感じます。
髪のために避けるべきなのは、プールや温泉そのものじゃない。「濡れたまま放置する」とか「何も対策しない」とか、そういうところだけかなと。
今年の夏も、僕は普通にプールにも温泉にも行きます。上がったらちゃんと流して、ちゃんと乾かす。それでいいかなと思っています。

