汗でペタッとなるのが嫌だった。ガラスがあるたびに頭を見てた夏

夏って、薄毛にとって鬼門の季節です。理由はシンプルで、汗をかくから。

汗をかくと髪が濡れる。濡れると地肌が透ける。しかも夏は、人が集まるイベントが多い。透けた頭を人前にさらす機会が、一年で一番多い季節でした。

楽しいはずの場面で、なぜか気疲れしてた頃の話。

目次

とにかく、ペタッとなるのが嫌だった

薄毛を気にしてる人なら、わかると思うんですけど。
外を歩いてて、じわっと汗をかいた瞬間に「あ」となる。

髪が湿ってくる。頭皮に張り付いてくる。ボリュームが消えて、束になって、地肌が浮き上がってくる。

乾いてるときは、それなりにごまかせてるんです。パーマなり、スタイリングなりで。でも汗をかくと、その全部が無効化される。

とにかく、あのペタッとなる感じが嫌でした。

そうなると、もう何も手につかなくなる。「見えてないかな」「大丈夫かな」。これが、ずっと頭の中で回ってる。

人と話しながらも、歩きながらも、心のどこかで確認が走ってる。会話に集中してるようで、してない。

で、何をしてたかというと。

ガラスがあるたびに、自分の頭を映して確認してました。

ショーウィンドウ、車の窓、駅のホームの柵、自販機、店の入り口。夏の街って、映るものだらけです。

通りすがりに、さりげなく目線だけ動かす。立ち止まらず、自然を装いながら、頭のてっぺんを確認する。

一日に何回やってたんだろう、と思います。誰にも気づかれないように、こっそり。でも本人は、ずっとそれをやってる。

しかも、自販機の前で真顔で立ち止まってる中年、けっこう怪しいと思います(笑)。飲み物じゃなくて、自分の頭を見てるので。

確認したところで状況は変わらないのに、それでも見てしまう。見ないと不安、見ても不安。あの往復を、夏じゅう繰り返してました。

帽子とタオルで、なんとかしようとしてた

対策らしい対策も、いろいろやってました。

まずは帽子。汗をかいてペタッとなっても、被ってしまえば見えない。一番手っ取り早い方法でした。

ただ、被ると蒸れる。蒸れると、もっと汗をかく。しかも脱いだ瞬間が地獄なので、結局その場しのぎではあるんですけど。

それでも、被ってる間は安心できる。だから手放せなかった。
あと、タオルを巻くこともありました。

夏の屋外なら、首にかけてたタオルをそのまま頭に巻いても、そこまで不自然じゃない。「暑いから」で通せるので。

作業してる風、汗を拭いてる風を装いながら、実際は隠してる。あの言い訳のしやすさが、けっこうありがたかったです。

一時期、そこまで暑くない日でもタオルを首にかけて出かけてました。いつでも巻けるように(笑)。備えが万全すぎる。

今思うと、帽子もタオルも、汗を止める手段ではありません。ただ、見えなくするだけ。

でも当時の僕には、それでよかった。見えなければ、あの「見えてないかな」が止まるので。

夏のイベントが、地味にしんどかった

夏って、人と会う機会が増えるとおもいます。

BBQ、花火大会、夏祭り、子どもとの外出、屋外のイベント。楽しい予定が並ぶ季節です。

でも当時の僕は、その予定が入るたびに、まず考えることがありました。

「これ、汗かくやつだな、、」って。

楽しみな予定のはずが、まず天気と会場の空調を調べてる。天気予報の見方が、完全に髪基準になってました(笑)

BBQなら、火の前に立つ時間がある。花火大会なら、人混みで蒸れる。夏祭りなら、歩き回る。どれも「絶対に汗をかく」イベントです。

だから、行く前からちょっと憂うつでした。楽しみより先に、頭のことを考えてる。

現地でも、無意識に立ち位置を選んでました。BBQなら火から遠いところ。会場では日陰を探す。歩くときも、なるべく涼しいルートを選ぶ。

みんなが「暑いね〜」で済ませてるところを、こっちは死活問題として動いてる。あの温度差、地味に疲れます。

しかも、この必死さは誰にも気づかれません。というか、気づかれたら困る。

涼しい顔で日陰に移動する。さりげなく火から離れる。全部、自然な動きに見せかけてやってる。

表面上は楽しんでるように見えて、内側ではずっと計算してる。あの二重生活が、夏のあいだ続くわけです。

帰り道が、一番きつい

イベント自体より、実はしんどいのが帰り道でした。

散々汗をかいたあとって、もう髪の状態がどうにもならない。ペタペタで、束になってて、いじってもどうにもならない。

そのまま電車に乗る。明るい車内で、立ってる。座ってる人からは、当然上から見える角度。

「今、絶対見えてるよな」と思いながら、目を伏せて立ってる。
あの帰り道の何十分かが、一日の中で一番こたえました。

イベント中は楽しさで気が紛れるんですけど、帰りは疲れも出て、防御力がゼロになる。そこに追い打ちがくる感じです。

家に着いて、真っ先に風呂に入る。頭を洗って、乾かして、やっと落ち着く。「終わった〜!」と息を吐く。

楽しいイベントの締めが、安堵。それ、なんかおかしいなと、当時から薄々思ってました。

汗そのものも、髪に良くなかった

気になって調べたら、汗を放置するのは頭皮にとって普通に良くないみたいで。

汗が毛穴をふさぐと、健康な髪が育ちにくい土壌になってしまう、と書かれていました。

それと、汗をかいたまま放置すると菌が繁殖しやすくなる。においの原因にもなるし、頭皮環境も悪化する。

つまり、汗をかいた頭を放置してると、見た目の問題だけじゃなく、実害もあるということですね。

夏の一日を汗まみれで過ごして、それを何時間もそのままにしてる。あれ、けっこう頭皮に悪いことをしてたんだなと。

皮肉なのが、こっちは「髪を守りたい」から汗を気にしてたのに、実際にやってたのは放置だったということで。

気にしてる方向と、やるべきことがズレてました。見た目ばかり気にして、頭皮のことは考えてなかった。

外出先でできることが、ちゃんとあった

じゃあどうするか。調べたら、外出先でも打てる手はいくつかありました。

まず、こまめに拭く。清潔なハンカチや吸水性の高いタオル、汗拭きシートなどで、こまめに汗を拭き取る習慣をつける、と。

ただし、拭き方にコツがあって。ゴシゴシこすらず、乾いたタオルで軽く押さえるように拭き取る。頭皮を傷つけないためですね。

次に、冷やす。首筋、額、うなじを冷やすと、汗を和らげる効果が期待できるそうです。

これ、盲点でした。頭を冷やすんじゃなくて、首や額を冷やす。夏イベントで冷たいペットボトルを首に当てるのは、理にかなってたんですね。

そして、家に帰ったら、その日のうちに洗う。汗や皮脂、日焼け止めは、その日のうちに洗い流すのが鉄則、と。ぬるま湯でしっかり予洗いしてから、シャンプー。

それと、ドライシャンプーというものも知りました。吹きかけるだけでベタつきやにおいをマスキングできて、洗い流し不要のシャンプー。

ぺたっとした頭頂部や、汗でぺたんこになった前髪に、シュッとひと吹き。髪が濡れることなく、仕上がりはサラサラ、と。

えー、そんな便利なものがあるのか! あの頃の僕が知ってたら、絶対に持ち歩いてました。

汗をかくたびにシャンプーするのは頭皮が乾燥するので良くない、という話もあって。洗髪は1日1回で十分で、日中のベタつきはドライシャンプーで対処する、と。

ただ、洗い流さないタイプなので、その日のうちにはちゃんと洗ったほうがよさそうです。日焼け止めスプレーやワックスと同じで、つけたものは残さない。

ひとつ書いておきたいことがあって。

気温や運動と関係なく、頭から過剰に汗が出る場合は、頭部多汗症などの可能性もあるそうです。

その場合は、対策グッズでどうこうという話ではなく、医療機関で相談したほうがいい、と書かれていました。

自律神経やホルモンバランスの乱れが影響することもあるらしいので、「夏だから」で片づけないほうがいいケースもあるんですね。

みんな汗をかく季節だからこそ、自分の状態が普通の範囲なのか判断しにくい。気になるなら聞いてみる、が正解かなと。

今は、ガラスを見なくなった

で、今どうかというと。

夏イベント、普通に楽しめるようになりました。

汗はかきます。相変わらず、かいたら髪はペタッとします。そこは何も変わってません。

変わったのは、こっちの受け止め方のほうで。「まあ、こんなもんか」で済むようになった。

治療を続けて、汗で濡れても致命的じゃない状態になったのが大きいです。あとはパーマにしたことも効いてて、多少つぶれても、ある程度は形が残ってくれる。

一番わかりやすい変化は、ガラスを見なくなったことです。

ショーウィンドウの前を、確認せずに通り過ぎられる。あれだけ習慣になっていたのに、いつのまにかやらなくなってた。

あの自販機チェックも、もうやってません。今は普通に飲み物を選んでます(笑)

BBQで火の前に立てるようになったし、帰りの電車で下を向かなくてよくなった。子どもと出かけるときも、頭のことを考える時間が減りました。

楽しむことに集中できるって、当たり前のようで、けっこう大きいことでした。

夏が憂うつな人へ

もし今、夏のイベントが憂うつな人がいたら。

その気持ち、めちゃくちゃわかります。楽しい予定のはずなのに、汗のことばかり考えてしまう。あれは本当に消耗します。

まず、その場でできる工夫はしてほしいです。汗拭きシートを持ち歩く。首や額を冷やす。日陰を選ぶ。ドライシャンプーを試してみる。全部、今日からできることです。

帽子やタオルも、使えるなら使っていい。隠すことは逃げじゃないので。僕もさんざん頼りました。

そして、家に帰ったらちゃんと洗って、ちゃんと乾かす。汗を放置しないだけで、頭皮環境はだいぶ違うはずなので。

そのうえで、根っこのところが気になっているなら。隠す工夫を増やし続けるより、髪そのものに向き合うほうが早いです。

振り返って思うのは、あの頃の僕が失っていたのは髪じゃなくて、夏そのものだったなということ。

BBQも花火も、ちゃんとそこにあったのに、頭のことで頭がいっぱいで、味わえていなかった。もったいない話です。

汗はかいていい。透けてもいい。夏は、楽しむためにあるので。

今年の夏も、僕は普通に汗をかきます。そのあとちゃんと洗って、それで終わりです。

最後にひとつ。

夏の気疲れって、暑さのせいだと思ってました。でも今振り返ると、あれの半分くらいは頭のことを考え続けていた疲れだったなと。

気温は変わってません。イベントも同じです。変わったのは、頭に使っていた思考の量だけ。

それが減っただけで、夏はこんなに軽くなるのか、と思っています。

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この記事を書いた人

40代。18年以上薄毛と長年つきあってる実践者。20代後半でM字が徐々に来た。薄毛家系なので予防中。「髪にいい」と聞いたら薬もサプリも生活も試してきました(笑)その記録をできるだけ残してます。同じ悩みの誰かに、ちょっとでも届けば。髪のこと、まだ諦めなくていい。早ければ早い方がいいです。

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