フィナステリドの副作用、僕の場合

AGA治療を始めるとき、いちばん不安だったのが副作用でした。

ネットで調べると、性欲減退とかEDとか、ちょっとこわい言葉が並んでて。「髪は欲しいけど、それと引き換えに…?」ってビビりました。

始める前にいちばん悩んだのが、効果じゃなくてここだったんです。

今日は、その副作用の話を、調べた数字と自分の実感の両方から書きます。

目次

添付文書の数字を見てみた

ネットの体験談ばかり見ていても不安が増すだけなので、大元の資料を見ることにしました。

フィナステリドの添付文書によると、生殖器まわりの副作用はこう書かれています。

リビドー減退(性欲の低下)が1〜5%未満。勃起機能不全が1%未満。射精障害が1%未満。精液量減少が1%未満。

1〜5%未満ということは、100人に1人から5人未満。ゼロじゃないけど、思っていたより低い!

これを見て、ちょっと気がラクになったのを覚えています。「ネットのこわい情報に引っ張られすぎてたな」と。

検索すると、不安をあおる声ばっかり目に入るんです。実際に起きる確率と、自分の頭の中の不安が、全然違っていました。

デュタステリドも併用しているので、そっちの数字も調べて、表にしておきます。

副作用フィナステリドデュタステリド
リビドー減退(性欲低下)1〜5%未満約3.9%
勃起機能不全1%未満約4.3%
射精障害1%未満報告あり(数値は試験により差あり)

こうして並べると、デュタステリドのほうがやや発現率が高いのがわかります。DHTを抑える力が強いぶん、そこも表裏一体なんだなと。

性機能以外の副作用もある

性機能の話ばかり注目されますけど、それ以外にも記載があります。

重大な副作用として、肝機能障害が挙げられています。頻度不明ですけど、書かれている以上は知っておくべきところで。

ほかにも、乳房の圧痛や肥大、抑うつ症状、めまいなども頻度不明として載っていました。

だから、体調に何か変化があったら、それが性機能まわりじゃなくても、先生に伝えたほうがいいなと。「これは薬と関係ないだろう」と自分で判断しないのが大事だと思ってます。

僕は健康診断のときも、飲んでいる薬をちゃんと申告しています。肝機能の項目もあるので、そこは伝えておいたほうが安心なので。

PFSという言葉について

最近は「PFS(ポストフィナステリドシンドローム)」という言葉も見かけます。

服用をやめたあとも、性機能や精神面の症状が続く状態を指す言葉だそうです。性欲低下、勃起不全、抑うつ、倦怠感など、報告されている症状は幅広い。

調べた範囲では、こういう整理になっていました。頻度や原因、発症のメカニズムはまだ研究途上で、信頼できる大規模なデータは確立されていない。ただ、報告されている症例はある。そして、服用した大多数の人にはこうした症状は現れない。

ここについて、僕は何かを断言できる立場じゃありません。専門家じゃないので。

ただ、「あるかもしれない話」を「ない」ことにするのは違うと思ってます。不安なら、それを持ったまま先生に聞いてほしい。「PFSって聞いたんですけど」と言えばいいだけなので。

こわいまま自己判断するのが、いちばん良くないなと。

数字を見ても、不安は消えなかった

ひとつ、正確に書いておきたいことがあります。

数字を知って気はラクになったんですけど、不安が完全に消えたかというと、そうでもなかったです。

「1〜5%未満」と言われても、自分がその中に入るかどうかはわからないので。確率の話と、自分の身に起きるかどうかの話は、別なので。

結局、飲み始めてしばらくは、体調の変化にやたら敏感になっていました。ちょっと疲れただけで「薬のせいかな」と思ったり。

今思うと、そのほとんどは気にしすぎだったと思います。ただ、あの時期に神経質になるのは、たぶん自然なことで。

数ヶ月飲んで何もなかったころから、やっと落ち着いてきました。慣れるまでは、ある程度そういうものだと思っておくといいかもしれません。

僕の場合はどうだったか

長年飲んでいて、いわゆる性機能まわりの副作用を、僕ははっきり実感したことはないです。

ただ、これはあくまで「僕の場合」です。体質は人それぞれなので、「だから大丈夫」とは言えません。そこは、ちゃんと書いておきます。

同じ薬でも、合う人と合わない人がいる。ここだけは忘れないでほしいところで。

ちなみに、美容室の担当さんも同じ系統の薬を飲んでるんですけど。カット中に「副作用どう?」って聞いたら、「全然平気ですよ〜」ってケロッとしてました。

ふたりして鏡越しに「結局飲むよね」って笑ってました。同じ悩みの人とこういう話ができるの、地味に救われるんです。

僕が地味に困ってるのは、別のほう

僕が実感してる副作用は、性機能じゃなくて体毛のほうです(笑)

今はミノキシジルとデュタステリドを併用しているんですけど、これにしてから全体的に体毛が増えました。特に鼻毛と眉毛の伸びが早い。

髪のためとはいえ、鼻毛を切る頻度が増えたのは完全に想定外でした。眉毛も気づくとボサボサになっていて、定期的に整えるのが習慣になってしまった。

ムダ毛処理機まで買いました。髪は守りたいのに、他が元気になるという皮肉(笑)

まあ、髪が増える代わりに鼻毛も伸びる。そういうもんかと割り切ってます。むしろ「薬がちゃんと効いてるな」のサインだと思うことにしました。

効果が強いということは、作用の範囲も広いということで。ここは表裏一体だなと思います。

それと、調べていて大事だなと思ったことを2つ書いておきます。

ひとつめ。増量しても効果は強くなりません。

添付文書に「増量による効果の増強は、確認されていない」とはっきり書かれています。「効かないから多めに飲もう」は意味がないうえに、副作用のリスクだけ上がる。自己判断で量をいじるのは、いいことがないですね。

ふたつめ。個人輸入の高濃度品は危ないということ。

フィナステリドには、前立腺の治療用に高い濃度のものがあります。それを個人輸入して飲むと、リスクが上がる可能性があるという指摘がありました。

安く済ませたい気持ちはわかりますけど、ここは医師に処方してもらうのが結局いちばん安全だなと。

副作用が不安な人へ

不安な気持ち、本当によくわかります。僕も始める前は、そればっかり考えていました。

ただ、数字を知ってからは、だいぶ落ち着きました。不安の大きさと、実際の確率は、けっこうズレてるんです。

そのうえで、いくつか伝えたいことがあります。

まず、異変を感じたら我慢しないこと。「気のせいかも」と続けるより、早めに先生に相談する。多くの場合、やめれば改善するとされていますし、薬を変えるという選択肢もあります。

次に、始める前に不安を全部ぶつけておくこと。診察のときに「副作用がこわいんですけど」と言っていいんです。むしろ言ったほうがいい。そのための診察なので。

そして、ネットの体験談だけで判断しないこと。良い話も悪い話も、極端なものほど目立ちます。判断材料にするなら、添付文書のような一次情報と、目の前の医師の言葉かなと。

あと、これは僕の実感なんですけど。副作用がこわくて始められない、という状態がいちばんもったいないです。

何もしないでいる間も、AGAは進みます。こわいから動かない、を続けていると、守れたはずのものが減っていく。

リスクを知って、納得して、それでも選ぶ。あるいは、知ったうえでやめておく。どっちでもいいんですけど、「こわいから考えないようにする」だけは避けたいなと思います。

飲む前に聞くだけでも、だいぶ気持ちが変わるはずです。

最後に

副作用がゼロの薬なんて、たぶんないです。

大事なのは、リスクを知ったうえで、自分で納得して選ぶことかなと思っています。こわいから避けるでも、こわくないと思い込むでもなく、ちゃんと知って決める。

僕は数字を見て、リスクを把握したうえで、続けることを選びました。長年やってきて、その判断は間違っていなかったと思っています。

ただ、それは僕の話であって、あなたの答えではありません。そこだけは、ちゃんと自分で決めてほしいなと。

最後にひとつだけ補足を。

フィナステリドは、日本皮膚科学会のガイドラインで推奨度A、つまり「行うよう強く勧める」に分類されている薬です。長く使われてきて、データも積み上がっている。

こわい話ばかりが目につくと忘れそうになりますけど、そもそもは、しっかり評価された薬なんです。

そのうえで、合わない人もいる。だから医師の管理のもとで使う。この当たり前のところに落ち着くのかなと思っています。

不安なまま飲むのも、こわがって何もしないのも、どっちもしんどいので。まずは聞いてみるところから始めてもらえたらと思います。

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この記事を書いた人

40代。18年以上薄毛と長年つきあってる実践者。20代後半でM字が徐々に来た。薄毛家系なので予防中。「髪にいい」と聞いたら薬もサプリも生活も試してきました(笑)その記録をできるだけ残してます。同じ悩みの誰かに、ちょっとでも届けば。髪のこと、まだ諦めなくていい。早ければ早い方がいいです。

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