プロペシアからデュタステリドに変えた理由

僕は最初、プロペシア(フィナステリド)から始めました。今はデュタステリドに変えています。

「なんで変えたの?」ってよく聞かれます。切り替えを迷ってる人、けっこう多いみたいなので。

目次

最初はフィナステリドで満足してた

始めた当初は、フィナステリドで「進行が止まってる感じ」がして満足していました。

それまでジワジワ後退していたのが、踏みとどまっている気がして。「お、止まった」って素直に嬉しかったです。

でも何年も経つと、「これ以上は横ばいかな」という停滞感が出てきて。

止まってはいるけど、増えてはいない。最初は「維持できてるだけで御の字」と思っていたのに、人間って欲が出るんです。「もうちょいいけるんじゃないか」って(笑)

先生から提案された

きっかけは、通っている皮膚科の先生でした。

「こういうのもあるけど、どう?」と、デュタステリドを勧められて。

自分から言い出したわけではなく、向こうから出してもらった形です。長く診てもらっていると、こういう提案が自然に出てくるのはありがたいなと思いました。

ただ、すぐに「お願いします」とは言えませんでした。理由は、値段です。

デュタステリドは、プロペシアに比べて大分高かったんです。

毎月のことなので、金額が上がるのは地味に効きます。しばらく悩みました。

でも最終的には、「髪がなくなるくらいなら」と思い切って切り替えました。いつもの天秤ですね。お金と髪を比べたら、答えは出ていました。

懐は寂しいですけど(笑)。今も月にそれなりの額を払い続けています。

あとで調べたら、けっこう違う薬だった

切り替えたあとに、ちゃんと調べてみました。そしたら、この2つ、思っていた以上に違う薬でした。

どちらもDHTという原因物質を作る酵素、5αリダクターゼを抑える薬です。ここまでは同じ。

違いは、抑える範囲でした。この酵素にはI型とII型があって、フィナステリドはII型だけを阻害する。一方デュタステリドは、I型とII型の両方を阻害するそうです。

II型は前頭部や頭頂部に多く分布していて、AGAの主戦場。だからフィナステリドでもかなり効く。ただ、I型も薄毛に関係していることがわかってきて、そこまでカバーするのがデュタステリド、という話でした。

狙い撃ちするのがフィナ、広く抑えるのがデュタ。そういうイメージですね。

調べていて、いちばん納得したのが数字でした。

血中のDHTをどれくらい減らせるか、という比較で、フィナステリドは約70%、デュタステリドは約90%以上とされているそうです。

なるほど〜と。感覚的な「強い薬」ではなく、ちゃんと差があるんだなと。

もうひとつ面白かったのが、半減期の違いです。フィナステリドは6〜8時間と短いのに対して、デュタステリドは3〜5週間と、けっこう長いらしくて。

体内に留まる時間が全然違う! と、これは驚きました。だから献血の制限期間も、デュタのほうが長く設定されているのか、と後からつながりました。

ここまでの違いを、表にまとめておきます。

項目フィナステリドデュタステリド
阻害する5αリダクターゼII型のみI型・II型の両方
血中DHT抑制率約70%約90%以上
半減期6〜8時間3〜5週間
ガイドライン推奨度A(強く勧める)A(強く勧める)
性機能系副作用の頻度少ないやや高め

安心材料として大きかったのが、これです。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、フィナステリドの内服もデュタステリドの内服も、どちらも推奨度A(行うよう強く勧める)に分類されているそうです。

学会がきちんと評価している薬だ、というのは、素人にとって何よりの安心材料でした。ネットの怪しい情報とは、そもそも土俵が違うので。

ちなみに、ミノキシジルの外用も同じく推奨度Aだったはずです。今の僕はデュタとミノキの併用なので、結果的にガイドラインに沿った形になっているのかなと。

変えてみてどうだったか

切り替えは、自己判断ではなく先生に相談して決めました。「停滞してるんで、デュタどうですかね」と聞いたら、「いいと思いますよ」と。あっさりでした。

僕の場合は、変えてから「ちょっと密度が戻った気がする」という感覚がありました。

あくまで気がする、ですけど。鏡を毎日見ていると変化はわかりにくいので、月1で撮っている頭部写真を見返して「お、ちょっといいかも」と。

あの月イチ写真、こういうときに効いてくるんです。記憶は都合よく書き換わりますけど、写真は嘘をつかないので。

効果が強い分、副作用の話もある

いいことばかりではありませんでした。

薬を強くしたぶん、体毛が増えるという変化が出ました。鼻毛や眉毛の伸びが早くなったのも、この頃からです。

それと、調べた範囲では、デュタステリドのほうが性機能に関する副作用の頻度がやや高い、という報告もあるそうです。効果が強いということは、作用も広いということなので、そこは表裏一体なんだなと。

効果も副作用も、強くなる。一長一短です。

だからこそ、自己判断で「強いほうがいいに決まってる」と飛びつくのは違うなと思っています。僕は先生と相談して決めたので、そこは安心して切り替えられました。

一般的には「フィナから」が基本らしい

調べていて、これは書いておいたほうがいいなと思ったことがあります。

一般的な進め方としては、まずフィナステリドから始めて、6〜12ヶ月ほど様子を見て、効果が不十分ならデュタステリドへの切り替えを検討する、というのが基本的な戦略らしいです。

理由は、フィナのほうが副作用のリスクが低めで、費用も抑えられるから。効果と副作用のバランスが取れた第一選択、という位置づけですね。

これ、僕がたどった順番とまったく同じでした。最初からデュタにしていたわけではなく、フィナで数年やって、停滞を感じてから切り替えた。

結果的に、教科書どおりの進み方をしていたんだなと。当時はそんなこと知らずにやっていたので、ちょっと安心しました。

費用で悩んだ話を書きましたけど、今ならもう少し選択肢があります。

デュタステリドにもジェネリックが出ているので、先発のザガーロより費用を抑えられる場合があるみたいです。

僕は先発のザガーロを使い続けています。特にこだわりがあるわけではなくて、切り替えたときからそのまま、というだけの理由です。

ただ、費用がネックで切り替えをためらっている人は、ジェネリックも含めて相談してみる価値はあると思います。「デュタは高いから無理」と最初から諦めるのは、ちょっともったいないので。

料金プランって、聞いてみると意外と選択肢があったりします。僕が始めた頃より、その点はだいぶ恵まれた環境になっています。

これも大事なところなので書いておきます。

薬を変えたからといって、翌月に劇的に変わるわけではありません。

髪にはヘアサイクルがあって、変化が見えるまでには数ヶ月かかります。僕も「お、いいかも」と思えたのは、けっこう先のことでした。

だから、切り替えてすぐに「効いてない」と判断するのは早すぎます。ここで焦ると、また別の薬に手を出したくなって、結局どれが効いているのかわからなくなる。

薬を変えたら、しばらくは同じ条件で続けて様子を見る。地味ですけど、これがいちばん確実な進め方だと思っています。

そのためにも、写真の記録は本当に役に立ちます。半年前と比べられる材料があると、感覚だけで判断しなくて済むので。

振り返って、切り替えは正解だったと思っています。

費用は上がりました。体毛も増えました。地味な悩みも増えました。

それでも、あのまま停滞感を抱えたまま続けるより、動いてよかったなと。停滞に気づいて、相談して、選択肢を出してもらって、決めた。その一連の流れごと、良かったと思っています。

治療って、始めたら終わりではなくて、途中で調整していくものなんだなと。長くやっていると、そういう場面が何度か出てきます。

そのたびに、自己判断ではなく相談する。この形を崩さずにこられたのが、長く続けられた理由のひとつかなと感じています。

切り替えを考えてる人へ

フィナステリドで停滞を感じている人にとって、デュタステリドは選択肢のひとつになると思います。実際、切り替えて改善する人もいるようですし、僕自身もそうでした。

ただ、注意してほしいのは、絶対にデュタのほうがいいという話ではないことです。

効果が強いぶん、副作用の可能性も上がります。費用も上がります。フィナで十分に維持できている人が、わざわざ変える必要はないはずで。

あと、そもそも「停滞している」と感じているのが、本当に停滞なのか。治療を始めて半年くらいで変化が見えにくくなる時期もあるらしいので、その見極めも素人には難しいところです。

なので、切り替えるかどうかは、必ず医師に相談して決めてほしいなと。自己判断で薬を変えたり足したりするのは、いいことがないので。

僕は先生に提案してもらって、納得したうえで切り替えました。あのとき勝手に判断していたら、たぶん今の状態はなかったと思います。

迷っているなら、まず「停滞してる気がするんですけど」と相談してみるところからでいいと思います。ひとりで悩んでいる時間がいちばんもったいないです。

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この記事を書いた人

40代。18年以上薄毛と長年つきあってる実践者。20代後半でM字が徐々に来た。薄毛家系なので予防中。「髪にいい」と聞いたら薬もサプリも生活も試してきました(笑)その記録をできるだけ残してます。同じ悩みの誰かに、ちょっとでも届けば。髪のこと、まだ諦めなくていい。早ければ早い方がいいです。

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