朝、鏡の前で髪を整えていて、ふと手が止まりました。
「あれ、分け目ここだったっけ」
前は反対側だった気がする。でも、いつ変わったのかが思い出せない。
鏡で気づいた
気づいたのは、自分でした。誰かに言われたわけではありません。
毎朝見ている場所なので、小さな違和感でも引っかかる。それだけのことです。
ただ、いつ変わったのかは特定できていません。ある日を境に、というより、気づいた時点でもう変わっていた。そういう感じでした。
あとから思い返そうとしても、記憶がぼんやりしています。毎日見ているものほど、変化の途中を覚えていないものなんだなと。
そのときは「気のせいかな」で終わりました。もう一度気になったのは、何日か経ってからです。反対側に分けようとしたら、どうにも収まりが悪かったので。
そこでようやく、気のせいじゃないなと思いました。
分け目は自分で決めるものだと思っていた
そこであらためて気づいたことがあります。
分け目って、自分で決めるものだと思っていました。
朝、櫛を入れて、こっち側に流す。そう決めれば、その日はそこが分け目になる。ずっとそう思っていたんです。
でも、やってみると違いました。
無理に反対側に分けても、時間が経つと元に戻る。というより、乾かした時点でもう決まっている。
髪が落ちる位置が、分け目を決めている。僕が決めているわけではなかった。
言われてみれば当たり前で、髪には生えている向きがあります。その向きに沿って落ちるところが、自然と分かれ目になる。
自分で決めているつもりだったのは、たまたま髪の落ちる位置と、僕の好みが一致していただけだったのかもしれません。
無理に反対側へ分けたときの見え方も、あまり良くありませんでした。髪が本来の向きに戻ろうとするので、根元が浮く。浮くと、そこだけ地肌が見えます。
隠したくてやったことで、かえって目立つ。今までも、これをやっていたのかもしれません。
安定してから、位置が変わった
いつ変わったのかは追えていませんが、心当たりはあります。
長年治療を続けてきて、あるときから「増えた」というより「減っていく感じが止まって、安定してきた」と思うようになりました。髪質のほうを見るようになったのも、その頃です(量より髪質を見るようになった記録)。
分け目の位置が変わったのは、たぶんそのあたりだと思います。
ここは、はっきり書いておきます。
これは「髪が増えた」という話ではありません。増えたかどうかは、僕には判断できない。
そうではなく、髪の落ち着く場所が変わった、という記録です。同じ量でも、落ちる向きが変われば分かれ目は動く。たぶん、そういうことなんだと思います。
確かめようとして、月に1回撮っている頭部写真を見返しました。
でも、追えませんでした。
角度が揃っていないんです。頭頂部を撮るときの傾きも、光の当たり方も、その日によってまちまち。量の変化を見るぶんにはよくても、分け目がどこにあるかを時系列で比べるには、精度が足りませんでした。
写真を撮り続けていても、追える変化と追えない変化がある。これは、ちょっとした発見でした。
もっとも、分け目の位置まで追うつもりで撮り始めたわけではないので、撮り方が悪いというより、そこまで想定していなかった、というだけの話です。
パーマで、薄い側に向けてもらっている
僕の頭には、薄い側と、そうでもない側があります。左右で差がある。
今はパーマをかけています(薄毛でパーマをかけた記録)。それも、薄い側に髪が流れるようにしてもらっています。
分け目をくっきり作って、そこから流す、という感じではありません。パーマの動きで、薄いところにふわっとかぶせる。線を引くのではなく、面で覆うイメージです。
くっきり分けると、その線のところで地肌が見えます。動きでかぶせるほうが、境目がぼやける。
スタイリング剤は使っていません。乾かして、そのまま出かけます。
これは前からで、朝に時間をかけたくないというだけの理由です。かける手間がないぶん、髪の落ちる位置がそのまま結果になります。
散髪のたびに髪の話をしているので、この形もその流れで決まりました。何かを相談して決めた、というより、通っているうちにこうなった、という感じです。
分け目の位置が変わったことで、ひとつ楽になったことがあります。
「どっち側に流すか」を、迷わなくなりました。
以前は、薄いほうを隠そうとして無理な方向に流していました。今は、自然に落ちる位置と、隠したい側の向きが噛み合っている。だから、乾かすだけで収まる。

分け目まわりで、僕が見ているポイント
分け目について、何を見ているか並べておきます。
僕がやっていることなので、医学的な目安ではありません。人によって頭の形も生え方も違うので、そのまま当てはまるものでもないと思います。
| 見るところ | 僕の見かた |
|---|---|
| 分け目の幅 | 線が太くなっていないか。地肌が見える範囲が広がっていないか |
| 自然に落ちる位置 | 手ぐしを通したとき、どこで分かれるか。前と同じ場所か |
| 薄い側のカバーの状態 | かぶせた髪が浮いていないか。動きで隠せているか |
どれも数字にはなりません。「前より広い気がする」「今日は収まりがいい」くらいの感覚です。
乾かした直後の流れも見てはいるんですけど、これは日によってブレます。乾かし方ひとつで変わるので、判断材料としては弱い。だから表には入れませんでした。
見る頻度も、毎日ではありません。朝、目に入った範囲で。じっくり観察すると、また粗探しが始まるので。
他人は、分け目までは見ていない
最後に、これは自分に言い聞かせていることでもあります。
他人は、人の分け目までは見ていません。
自分は毎朝見るから、ミリ単位のズレにも気づく。でも、たまに会う人がそこまで見ているかというと、たぶん見ていない。
だから、分け目が変わったことに気づいたのも僕だけです。誰にも指摘されていないし、たぶんこれからもされません。
この変化が良いものなのか、そうでもないのかは、今の時点ではわかりません。落ち着く場所が変わっただけで、それが何を意味するのかは、もっと先にならないと見えてこない気がします。
毎日鏡を見ていても、こういう変化は、気づいたときにはもう終わっています。だから、気づいた時点で書いておかないと、たぶん忘れます。実際、いつからだったのかはもう思い出せません。
だから、いまは記録として書いておくだけにします。何年か経って読み返したとき、あのときこう書いていたな、と照らし合わせられるように。

