僕、サウナも温泉もプールも好きなんです。
でも、薄毛を気にしてた頃は、こういう水場が地味に鬼門でした。
理由はシンプルで、髪が濡れると薄毛が目立つから。乾いてるときはごまかせても、濡れた瞬間、地肌がはっきり出る。
濡れると、ごまかしがきかない
薄毛にとって、水は天敵なんです。
乾いてる髪って、ある程度ふわっとして地肌を隠してくれる。でも、濡れると一気にペタッとして、束になって、地肌がスケスケになる。
サウナで汗だくになったとき。温泉に浸かって、うっかり頭までいったとき。プールで潜ったあと。あの瞬間、自分の薄毛が「一番濃く」出るんです。
しかも、水場って人がいる。裸の付き合いの場だったり、家族連れがいたり。そういうところで、濡れた頭を人目にさらすことになる。
乾いてるときの何倍も、無防備になる。あれが、こわかったんです。
塩素や泉質が髪や頭皮に与える影響については、塩素や泉質の影響を調べた別記事で詳しく調べました。この記事では、僕が一番苦手だった「サウナ」を中心に書きます。
サウナで気になってたこと
サウナ、好きなんですけど、昔は気が抜けませんでした。
汗をかくと、髪が濡れて頭に張り付く。狭い空間で、みんな近い距離に座ってる。上の段に座ると、下の人から頭頂部が見える角度になる。
だから、無意識に座る位置を選んでました。なるべく下の段とか、人から頭を見下ろされない場所とか。整う前に、頭のことを考えてる。本末転倒だなと思いながら。
サウナハットをかぶるようになってから、だいぶ楽になりました。頭を覆えるので、濡れた地肌を気にしなくて済む。
サウナ好きの薄毛民には、サウナハットはけっこうおすすめです。堂々とかぶれるし、むしろ「わかってる人」感すら出る(笑)
調べたら、サウナハットには本来の役目があった
薄毛隠しとして使っていたサウナハットですけど、調べたらちゃんとした理由がありました。というか、そっちが本来の用途で。
一般的なドライサウナは、70〜100℃くらいあるそうです。そして髪のタンパク質は、60℃以上で熱変性を起こす。
えー、60℃で?! サウナの温度、余裕で超えてるじゃないですか。
高温に長くさらされると髪のタンパク質が壊れて、キューティクルが剥がれやすくなる。枝毛や切れ毛につながる、と書かれていました。
それと、ドライサウナは湿度が低いので、頭皮の水分が奪われて乾燥しやすい。頭皮が熱にさらされ続けるのも、抜け毛の原因になりうる、と。
サウナハットは、この熱と乾燥から髪と頭皮を守る道具だったわけです。薄毛隠しに使っていたら、本来の効果もちゃんとあった。棚からぼたもちでした。
ちなみに、タオルを頭に巻くのでも効果はあるけれど、サウナハットのほうが断熱性に優れるそうです。
そしてひとつ注意点が。ハットやタオルが濡れていると、髪にとってよくない。乾いたものを使うこと、と。……僕、けっこう濡れたまま使ってました(汗)
サウナは、入り方しだいらしい
じゃあサウナは髪の敵なのかというと、そうでもないみたいで。
汗をかくことで、毛穴に詰まった皮脂汚れが浮き上がる。シャンプーだけでは落ちにくい汚れを流せる、というメリットもあるそうです。
つまり、入り方の問題なんですね。ポイントを表にまとめておきます。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 頭を守る | 乾いたサウナハットかタオルをかぶる |
| 時間 | 長時間入らず、10分程度で切り上げる |
| 温度の選び方 | ドライサウナ(70〜100℃)は要保護。ミストサウナ(40〜50℃)は負担が比較的少ない |
| 出たあと | 汗で浮いた汚れを、水だけでなくシャンプーでしっかり落とす |
最後のやつ、意外と大事みたいです。汗で浮き出た汚れを水だけで流すと落としきれず、細菌の繁殖につながって頭皮環境が悪化する恐れがある、と。
サウナのあとって、なんとなくさっぱりした気になって、水でざっと流すだけで済ませたくなります。あれ、良くなかったのか……。
あと、ミストサウナは40〜50℃くらいで湿度も高いので、髪への負担は比較的少ないそうです。髪のことを考えるなら、そっちを選ぶ手もありますね。
温泉とプールも、それぞれ気をつかっていた
サウナ以外の水場でも、似たような気疲れはありました。手短に触れておきます。
温泉は、逃げ場がないのがきつかったです。サウナハットみたいな道具も使いにくいし、みんな裸で、明るくて、距離も近い。顔だけ洗って、髪は極力濡らさないようにしていた時期もありました。
プールは、子どもが「行きたい」と言うと避けられない。屋外なら帽子で隠せるぶん日焼けが心配、屋内なら日焼けの心配は減るぶん隠せない。どっちを取るか、みたいな悩み方をしていました。
塩素や泉質そのものが髪や頭皮に与える影響は、プールと温泉の記事にまとめてあります。ここでは、サウナ・温泉・プール、どこでも共通していた「あとのケア」だけまとめておきます。
まず、しっかり流す。汗でも塩素でも温泉の成分でも、頭に長く残すのが良くない、という点は共通しています。
次に、こすらず優しく洗う。落としたい一心でゴシゴシやると、頭皮を傷つけて逆効果になる。
そして、ちゃんと乾かす。濡れたまま放置すると雑菌が増えやすいし、髪も傷みやすい。
結局この3つに落ち着きます。場所が違っても、やることは同じ。
覚えることが少ないのは、ありがたいなと思います。難しいことを要求されると続かないので。
今は、わりと平気になった
さんざん気にしてた僕ですけど、今はだいぶ平気です。
理由は、治療を続けて、濡れてもそこまで悲惨じゃなくなったから。フサフサではないけど、あの頃みたいに「濡れたら地肌スケスケで終わり」という状態からは、抜け出せた。
あと、気持ちの面も大きいです。手を打ってる、守れてる、という実感があると、濡れた頭を見られても、前ほど動揺しない。「まあ、こんなもんだよね」で済む。
サウナハットみたいな道具に頼るのも、覚えました。隠せるところは、無理せず道具で隠す。しかも、それが髪にも良かったなら、なおさら使わない手はない。
水場が「気が休まらない場所」から「普通に楽しめる場所」に戻ってきた。これ、地味だけど生活の質としてけっこう大きい変化でした。
好きなことを、あきらめなくていい
昔の僕は、薄毛のせいで好きなことをあきらめかけてました。
サウナも温泉もプールも、行くたびに憂うつになるなら、いっそ行かないほうが楽なんじゃないか、って。実際、誘われても断ったことが何度かあります。
でも、それってもったいない。薄毛を気にするあまり、好きなことまで手放すのは。
道具で隠せるところは隠す。治療で、濡れても平気な状態に近づける。気持ちの面でも「見られてもいいや」に持っていく。この3つで、水場はちゃんと楽しめる場所に戻せます。
気になっている人は、水場を我慢する前に、一度自分の頭の状態を確認してみるのもいいかもしれません。
薄毛だからサウナや温泉やプールを我慢する、というのは、僕はもうしたくないなと。好きなことは、あきらめなくていい。工夫と、ちょっとの開き直りで、なんとかなるので。
今年の夏も、僕は気にせずサウナと温泉を楽しみます。頭のことは、いい意味でどうでもよくなったので。
最後にひとつ。
振り返ると、水場を避けていた時期って、髪のためになることは何ひとつしていませんでした。ただ我慢していただけで。
サウナに行かなくても髪は増えないし、温泉を我慢しても薄毛は止まらない。当たり前なんですけど、当時はそこまで考えられませんでした。
避けるのは、対策じゃない。ただの回避です。
だったら、行くべきところに手を打って、あとは楽しむ。そのほうが、髪にも人生にもいいなと。今はそう思っています。

