僕、昔は高い育毛シャンプーを使ってました。1本3,000円とか4,000円とかするやつ。
「これ使えば、ちょっとは生えるかも」って期待してたんです。
結論から書くと、その期待はズレてました。シャンプーって、そういうものじゃなかった。
あの頃の自分に、シャンプーの本当の役割を教えてあげたいです。
昔の僕、シャンプーに夢を見すぎてた
薄毛が気になりはじめた頃、僕はドラッグストアやネットで「育毛シャンプー」を探しまくってました。
成分がどうとか、口コミがどうとか、けっこう真剣に選んでた。値段が高いほど効く気がして、わざわざ高いやつを選んでたんです。
で、使う。期待する。でも、変化はよくわからない。
「もっといいシャンプーがあるはず」って、また別のを買う。この繰り返しでした。
棚にずらっと並んだ育毛シャンプーを前に、「次はどれにしよう」って真剣に悩んでる自分がいた。今思うと、あの時間ぜんぶ、ちょっともったいなかったなと。
シャンプーに求めるものを、完全に間違えてました。生やしてくれる魔法のアイテムだと思ってた。
調べたら、シャンプーは「生やすもの」じゃなかった
気になって調べてみたら、わりとはっきり書いてあって。
シャンプーの役割は、頭皮を清潔に保つこと。それ以上でも以下でもない、と。
クリニックのサイトには、もっと身も蓋もないことが書いてありました。育毛シャンプーに発毛効果や育毛効果は基本的に認められていない、と。発毛で国に認められてる外用成分はミノキシジルだけで、それは医薬品。シャンプーには入ってない。
つまり、いくら高いシャンプーを使っても、それで髪が生えてくるわけじゃない。シャンプーはあくまで頭皮環境を整える土台で、生やす担当は別、ということですね。
ただ、頭皮を清潔に整えるのは、土台としてめちゃくちゃ大事。荒れた地面に種をまいても育たない、みたいな話で。そこは間違いない。
なので「どう洗うか」のほうに、僕は意識を向けるようになりました。正しい手順を、まとめて表にしておきます。
| 順番 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | ブラッシング | もつれをほどき、絡まりや切れ毛を防ぐ |
| 2 | 予洗い | 38〜40℃のお湯でしっかり流す。汚れの大半はこの段階で落ちる |
| 3 | シャンプー | 泡立てて地肌を洗う。指の腹でやさしく、こすらない |
| 4 | すすぎ | 泡が消えてからもうひと流し。生え際・襟足は念入りに |
| 5 | 乾かす | タオルドライしてから、ドライヤーは20cm離して振りながら |
ここから先は、それぞれ気づいたことをまとめておきます。
まず、洗う前にブラッシング
調べて知って、今やっているのがこれです。
髪を濡らす前に、ブラシで全体をとかしておく。
これ、ちゃんと意味があって。もつれをほどいておくと、洗っているあいだの絡まりが減って、抜け毛や切れ毛のリスクが下がる。しかも、髪の表面の汚れが浮き上がって、泡立ちもよくなる、と。
洗う前にひと手間かけると、あとがラクになる。料理の下ごしらえみたいなものですね。
薄毛が気になる身としては、洗っているあいだに髪が絡んで抜ける、というのが地味にこわいので。ここは意外と効いてる気がします。
予洗いが、実は主役だった
次が予洗いです。シャンプーをつける前に、お湯だけで流す工程。
これ、昔はサッと濡らすだけでした。でも調べたら、予洗いの段階で髪の汚れやほこりはかなり落ちている、と書かれていて。
えー、そうなの! じゃあシャンプーは仕上げなのか、と。
だから僕は、今は予洗いをしっかりやります。指の腹で頭皮をマッサージしながら、お湯を通す感じで。
このおかげで、シャンプーの量も少なくて済むようになりました。汚れがだいぶ落ちた状態で洗うので、少量でもちゃんと泡立つ。
温度についても、はっきり書かれていました。
熱すぎるお湯は頭皮の乾燥につながるので注意。38℃から40℃前後の「ちょっとぬるいかな」と感じる温度がベスト、と。
これ、僕はけっこう失敗してたところで。夏は特に、さっぱりしたくて熱めのお湯で流したくなります。冬も寒いから熱くしがちだし。
でも、熱いお湯は必要な皮脂まで奪ってしまう。乾燥すると、逆に皮脂が過剰に出ることもあるので、いいことがない。
ぬるめでしっかり流す。地味ですけど、これが正解みたいです。
洗い方は、力を入れない
洗い方は、指の腹でやさしく。爪は立てない。
強くこすると必要な皮脂まで奪われて頭皮が乾燥する、と書かれていました。かゆいときほどガシガシいきたくなるんですけど、あれは逆効果なんですね。
それと、シャンプーは十分に泡立ててから使うこと。頭皮を洗うイメージで、髪じゃなく地肌を洗う。
髪同士の摩擦で汚れを落とすんじゃなくて、泡に汚れを付着させて泡ごと流す。これがシャンプーの仕組みなので、こする必要はないそうです。
薄毛だと「しっかり洗わないと毛穴が詰まる」と思いがちですけど、力を入れることと汚れが落ちることは別なんですね。
すすぎ残しが、一番多いトラブル
そして、これが一番大事かもしれません。
頭皮トラブルの原因として多いのが、シャンプーのすすぎ不足だそうです。
目で見える泡がなくなっても、まだ残っていることがある。特に襟足から生え際にかけては残りやすいので、指をジグザグ動かしながらしっかりすすぐ、と。
生え際って、薄毛の人が一番気にする場所でもあります。そこがすすぎ残しやすい場所でもあるという。
なので僕は、泡が消えてから、もう少し時間をかけて流すようにしています。「もういいかな」と思ってから、もうひと流し。
トリートメントを使う場合も同じで、ぬめりやベタつきがなくなるまで流す。洗い残しは頭皮トラブルのもとなので。
乾かし方にも、コツがあった
洗ったあとも大事でした。
まず、タオルドライ。ゴシゴシ擦らず、タオルで包んで水分を吸い取る。洗いたての髪はキューティクルがはがれやすいので、摩擦は厳禁だそうです。
先にしっかりタオルドライしておくと、ドライヤーの時間が減って、それだけ髪の負担も減る。
そしてドライヤー。ここに具体的な数字がありました。髪から最低20cmは離すこと。近くから当てると早く乾きますけど、そのぶん熱ダメージが強くなる、と。
それと、常に振りながら当てる。1ヶ所に熱を集中させない。
そして、生乾きで放置しないこと。湿った環境は雑菌が増えやすくて、頭皮トラブルの原因になります。
僕は昔、薄毛を見たくなくて半乾きで寝てた時期があります。あれは本当に良くなかったなと、今は反省しています。
こうやって並べてみると、特別なことは何もない。
ブラッシングして、ぬるま湯で予洗いして、泡でやさしく洗って、しっかりすすいで、ちゃんと乾かす。
高いシャンプーを探し回っていた頃より、やっていることは地味です。でも、たぶんこっちのほうが頭皮には効いてる。
道具を変えるより、使い方を変える。これ、いろんなことに当てはまる話だなと思います。
そして繰り返しになりますけど、これで髪が生えるわけじゃありません。あくまで土台づくりです。
生やす・守るは薬の担当。土台を整えるのがシャンプーの担当。役割分担がはっきりすると、変な期待をしなくて済むので気がラクです。
シャンプー選びで迷ってる人へ
もし今、高い育毛シャンプーを探し回っている人がいたら。
その気持ち、めちゃくちゃわかります。僕もさんざんやりました。でも、そこに投じるお金と時間は、たぶん見合いません。
シャンプーは、頭皮を清潔に保つためのもの。そう割り切って、自分の頭皮に合う洗い上がりのものを選べばじゅうぶんです。かゆくならない、乾燥しすぎない、それくらいの基準で。
そして、そのぶんの労力は洗い方に回す。ブラッシング、ぬるま湯、泡で洗う、しっかりすすぐ、ちゃんと乾かす。全部タダでできることです。
そのうえで、髪そのものが気になるなら、そこは別の手を打つしかありません。土台を整えるのと、進行を止めるのは、まったく別の話なので。
気になっている人は、シャンプー選びと同時に、早めに動いたほうがいいと思います。僕は道具ばかり変えて、動くのが遅れた側なので。
僕は今、普通のシャンプーを使ってます。値段も普通。でも、洗い方だけはちょっと丁寧です。
それで十分だったな、というのが、遠回りしてたどり着いた結論でした。
最後にひとつ。
高いシャンプーを探していた頃の僕は、たぶん「何かしている感」がほしかったんだと思います。
治療をしていない時期は、それしかできることがなかったので。買うことで、動いている気になれた。
でも実際には、動いていませんでした。棚の前で悩んでいる時間は、何も守ってくれていなかった。
本当にやるべきことに手を打ってから、シャンプーへの期待は自然と消えました。役割がはっきりしたので。
遠回りも、無駄ではなかったと思います。ただ、もっと早く順番に気づけたらよかったな、とは思います。

