ネットを見てたら、こういう声をよく見かけるんですよ。
「初対面で、相手の目が頭にいってる気がする」
「マッチングアプリの写真、角度に命かけてる」
うわ、わかる。めちゃくちゃわかる。
ぼくはもう婚活する歳じゃないんですけど(笑)、薄毛を気にしてた頃のあの感覚、いまでも体が覚えてます。今日はその話を、ゆるくさせてください。
視線が頭にいく「気がする」問題
これね、たぶん半分は気のせいなんですよ。
相手はそこまで人の頭頂部、見てない。冷静に考えたらわかるんです。自分だって、初対面の人の生え際なんていちいちチェックしないじゃないですか。
でも、本人はキツいんですよね。
薄毛を気にしてると、勝手に相手の目線を追っちゃう。ちょっと上を見られただけで「あ、今ぜったい頭見たでしょ」ってなる。
被害妄想だってわかってるのに、止まらない。あの感じ、ほんとしんどいんですよ。
しかも厄介なのが、これ、相手のせいじゃないんですよね。誰も悪いことしてない。ただ自分が勝手に身構えて、勝手に消耗してる。会話に集中したいのに、頭の片隅でずっと「今どこ見られてる?」って探っちゃう。デートどころじゃないんですよ、これじゃ。
気にしてた頃の、ぼくの頭の中
当時のぼくがどんな感じだったか、正直に書きますね。
人と会う約束が入ると、まず店を調べるんですよ。料理とかアクセスより先に、「照明、明るすぎないかな」って(笑)
待ち合わせて、席に通される。そこでもう一回チェック。自分の上に、ダウンライトが直で当たってないか。当たってたら、さりげなく座る位置を変える。
会話中も、相手がちょっと上に視線を動かすたびに「あ」ってなる。たぶん時計を見ただけ。後ろの誰かを見ただけ。でも全部「頭を見られた」に変換しちゃうんですよ、こっちの脳が。
帰り道で、どっと疲れてる。会話を楽しんだ疲れじゃなくて、ずっと気を張ってた疲れ。
「なにやってんだろうな、おれ」って思ってました。でも止められなかった。
ぼくが昔やってた、しょうもない対策
そんな調子なんで、対策もいろいろやってました。今思うと笑えるんですけど。
座る位置を気にする。なるべく上から見下ろされる角度を避けたい。だから低い椅子を選んだり、相手と並びの席を狙ったり。
照明を気にする。さっき書いた通り、上から強い光が当たる店は避ける。頭頂部が透けるので。
写真は、ひたすら角度。ちょっと上から、おでこは出しすぎず、前髪でいい感じに。何枚撮り直したかわからないです(笑)
帽子も考えました。でも「会って脱いだときの落差が怖い」ってことに気づいて、やめました。隠せば隠すほど、脱いだ瞬間が怖くなるんですよね。
今振り返ると「そこまでやるか」って感じなんですけど、当時は本気でした。それくらい、視線が怖かったんですよ。
結局、何が一番ラクだったか
小手先の対策、ひと通りやりました。でも正直、どれも根本解決にはならなかったです。
照明を避けても、店を出たら外は明るいし。写真を盛っても、会ったら本人だし(笑)。隠す工夫って、やればやるほど「バレたらどうしよう」が増えていくんですよ。守りに入るほど、こわくなる。
ぼくの場合、一番効いたのは「自分の頭に、自分が納得できるようになったこと」でした。
治療を続けて、これ以上ジタバタしなくていいやって思えたとき。あと、美容師さんにパーマを勧められて、「何もしなくてもそれなりに見える」状態にしたとき。(この話は「薄毛でもパーマかけてます」に書きました)
このへんから、相手の視線が前ほど気にならなくなったんですよ。
たぶん、視線そのものが変わったんじゃなくて、ぼくの中の「見られたら困る」って気持ちが減っただけ。
隠すことに必死だった頃より、向き合っちゃったほうが、結果ラクだったんですよね。守りより、ちょっとでも前に進んでる感覚があるほうが、心は軽い。
今、視線が気になってる人へ
えらそうなことは言えません。ぼくもさんざんビクビクしてきた側なので。
ただ、当時の自分に声をかけるとしたら、これだけ言いたいです。
「相手は、おまえが思ってるほど頭を見てない」。これはマジでそう。みんな自分のことで精一杯で、人の生え際を採点したりしてないです。
でも、それでも気になって仕方ないなら、隠す工夫に消耗するより、髪そのものに向き合うほうが近道だったよ、と。ぼくの実感です。
早く動けば動くほどラクだった、ってのもあります。(このへんは「20代で薄毛に気づいたなら、正直うらやましすぎる」に書いたので、よかったら)
視線が怖くて、座る位置と照明にまで気をつかってた自分を思い出すと、ちょっと切なくなります。でも、あの時期があったから今があるとも思うんですよね。
頭頂部の視線、気にしすぎなくて大丈夫です。気になるなら、その分ちょっとだけ動けばいい。ぼくはそう思ってます。
