秋になると抜け毛が増える、8カ国の調査で同じ結果が出ていた

毎年、夏の終わりから秋にかけて、ざわっとするんです。

排水口を見て「あれ、今日多いな」って。

去年もそうだった気がする。おととしも。毎年同じ時期に、同じことを思ってる気がする。

長年やってても、この感覚だけは慣れません。何年経っても、あの時期になると心のどこかで身構えている自分がいます。

今日は、その「秋になると抜け毛が増える」という話を、ちゃんと調べてみました。気のせいなのか、本当なのか。

目次

毎年この時期、ソワソワする

長年治療してると、季節ごとの体感みたいなものができてきます。

夏はとにかく皮脂と汗がすごい。冬は乾燥。春は花粉。そして、夏の終わりから秋にかけては、なぜか抜け毛が増える気がする。

気がする、で片づけてたんです、ずっと。「季節の変わり目だから」くらいの感覚で。

でも今回、ちゃんと調べたら、これ気のせいじゃなかったんです。しかも、思ってたより大規模なデータがありました。

イギリスの論文が、8カ国で同じ結果を出してた

これ、けっこう驚いた話です。

イギリスの学術誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ダーマトロジー」に載った論文で、2004年1月から2016年10月まで、足かけ12年にわたって「hair loss(脱毛)」という言葉が世界中でどれくらい検索されたかを調査したそうです。

その結果、調査対象の8カ国すべてで、8月と9月に抜け毛の検索がピークを迎えていた、と。

えー、8カ国全部で!?

これ、1カ国だけの結果ならまだ「その国特有の何かかな」で済むんですけど。文化も気候も違う8カ国で、そろって同じ時期にピークが来てる。これはもう、単なる偶然や気のせいでは説明がつかない話です。

世界的に見ても、晩夏から初秋にかけて抜け毛が増える。これは生理現象だと言えるレベルの根拠だなと思いました。

Googleトレンドでも、同じ動きが見えるらしい

別のデータもありました。

Googleトレンドで「抜け毛」の検索数の推移を見ると、例年8月の最終週から9月中旬頃にピークを迎えているそうです。

これも面白いなと思ったのが、検索数って結局、実際に抜け毛が気になった人の反応です。

「なんか最近抜け毛多いな」と思って検索する人が、この時期に集中して増える。世界中で。

一般的に、抜け毛の量は2月から5月が最も少なく、8月から11月はその1.5倍から2倍、多い場合は3倍とも言われている、という記述もありました。

数字にすると、けっこうな差です。少ない時期の倍以上になる月があるということです。

じゃあ、なんで秋なのか

ここが一番気になるところです。夏に紫外線を浴びるなら、夏に抜けそうなものなのに、なぜ秋なのか。

調べたら、いくつかの説がありました。

まず、時間差説。夏に浴びた紫外線が頭皮や毛根にダメージを与えて、そのダメージが数ヶ月遅れて秋の抜け毛として現れる、という考え方です。

別の記事では、もっと具体的な仕組みが書かれていました。髪が完全に成長を休止してから、実際に抜け落ちるまでに約3ヶ月かかる。つまり、今日の抜け毛の本数は、約3ヶ月前の生活で決まっている、と。

6月から8月にかけて紫外線を浴びすぎたり、夏バテや疲れ、季節の変化による体調の乱れがあったりすると、それが9月から11月の抜け毛として出てくる、という理屈です。

なるほど〜。今の抜け毛は、今の生活のせいじゃなくて、3ヶ月前の自分のツケなんですね。ちょっと背筋が伸びる話です。

もうひとつ、面白い説がありました。

秋は動物にとって換毛期にあたる、という考え方です。動物は秋になると、冬に向けて夏毛から冬毛へ生え替わる。人間も動物なので、同じように秋に換毛期を迎えるのかもしれない、と。

もうひとつ、違う角度の説もありました。夏の毛髪は紫外線から皮膚を守る役割を果たしていて、秋になるとその必要性が減少するために、抜け毛が増えるのではないか、という見方です。

役目を終えた毛が、静かに退場していく。そう考えると、季節性の抜け毛も、なんだか理にかなってる気がします。

ただ、書いておくべきこととして。これらのメカニズムがどう正確に機能しているかは、まだ完全には解明されていないそうです。説はいくつもあるけど、決定版はまだない、という状態みたいです。

これ、髪まわりの話にはよくあるパターンだなと感じます。現象そのものは複数の調査で確認されているのに、原因の正確な仕組みまではまだ特定できていない。

「なぜ」の部分がはっきりしないのは、少しモヤモヤします。でも、少なくとも「毎年この時期に増えるのは事実」というところまではわかっている。それだけでも、当時の僕には十分すぎる安心材料でした。

いつまで続くのか、目安があった

これ、知っておくとだいぶ気がラクになる話です。

秋の抜け毛は、11月下旬から12月頃には落ち着き始めることが一般的だそうです。個人差はあるものの、冬になって体が寒さや乾燥に慣れてくると、過度な抜け毛は次第に緩和されていく、と。

別の記事でも、季節性の抜け毛は通常2〜3ヶ月程度で元の状態に戻る、と書かれていました。

つまり、8月末から始まって、11月末から12月頃には収まる。だいたい3ヶ月くらいの波、ということになりますね。

本数の目安については、以前ちゃんと調べて別記事にまとめてあります。数え出すと不安になるので、気になる人はそちらを見てもらえたらと思います。ここで言いたいのは、季節によって普通に増減があるということだけです。

これを知ってると知らないとでは、心の持ちようが全然違います。「いつまで続くんだ」と不安なまま過ごすのと、「あと2ヶ月くらいで落ち着くはず」と思えるのとでは、同じ抜け毛の量でも、感じ方が変わってくるので。

これ、初期脱毛のときの話とも似てるなと思いました。あのときも、「いつまで続くかわからない不安」と「あと1〜3ヶ月で収まるとわかっている不安」では、まったく別物でした。

終わりが見える不安は、意外と耐えられる。終わりが見えない不安が、一番しんどいんです。季節の抜け毛も、結局そこは同じでした。

それでも、油断はできない話

ここで、大事な注意点も書いておきます。

季節性の抜け毛とAGAを、混同してはいけません。

毎年これを書くたびに思うんですけど、季節性の抜け毛が「あって当たり前」だと知っておくのは、逆にAGAへの警戒心を鈍らせるリスクもあります。

「秋だから仕方ない」で毎年片づけていると、本当に進行している変化を、季節のノイズの中に埋もれさせてしまう可能性がある。

だから僕は、秋の抜け毛だからといって、完全に油断はしないようにしています。増えてる本数だけじゃなくて、抜けてる場所と期間、そこはちゃんと見るようにしています。

専門医の解説によると、季節性の抜け毛は一時的な現象で、通常は2〜3ヶ月程度で元の状態に戻る。対してAGAは進行型なので、季節が変わっても自然に落ち着くことはない、と。

見分け方を表にしてみました。

AGA季節性の抜け毛(秋)
範囲生え際・頭頂部に集中頭全体からまんべんなく
期間数年単位で進行し、自然には治まらない8月末〜11月下旬・12月頃には落ち着く

秋の抜け毛だけでは判断がつかない場合、専門家への相談が大切だ、ともはっきり書かれていました。

「季節のせいだから大丈夫」で全部片づけてしまうと、本当に進行しているものを見逃す可能性がある。ここは毎年、僕自身も気をつけているところです。

長年やってきて、今はどう受け止めてるか

あの「秋にざわっとする」感覚は、今でも消えてません。

長年治療してきても、抜け毛が増えた気がする時期は、やっぱり心臓に悪い。慣れないものです。

ただ、以前と違うのは、そこに根拠を持てるようになったことです。

「これ、世界中で起きてる季節性の現象らしい」「3ヶ月くらいで落ち着くはず」。そう思えるだけで、同じ抜け毛の量でも、パニックにならずに済むようになりました。

それと、月に1回頭の写真を撮っているので、去年の同じ時期と比べられる。「去年もこの時期、こんな感じだったな」と確認できると、もっと落ち着けます。

記録があるって、こういうときに本当に効きます。感覚だけで判断すると、毎年同じことで慌てることになるので。

秋の抜け毛が気になる人へ

もし今、抜け毛が増えて不安になっている人がいたら。

まず、それは世界中で起きている季節性の現象かもしれません。8カ国の調査で同じ時期にピークが来ているくらいなので、あなただけの体質の問題ではない可能性が高いです。

そして、だいたい11月下旬から12月頃には落ち着いてくることが多い。終わりが見えているだけで、耐えやすくなるはずです。

ただし、頭全体ではなく特定の場所ばかり薄くなっている、3ヶ月以上経っても一向に収まらない。こういう場合は、季節のせいと決めつけずに、一度確認してみてください。

季節性なのかAGAなのか、自分では判断がつきません。判断がつかないことを、無理に自分で判断しようとしないほうがいいと思います。

今年もまた、この時期がやってきました。僕は今年も、ちょっとソワソワしながら、写真を撮って、去年と見比べて、過ごしていくつもりです。

最後にひとつ。

夏に紫外線対策をしたり、頭皮を清潔に保ったりする習慣は、秋の抜け毛の量にも関わってくる可能性がある、ということも今回知りました。

時間差で出てくるということは、今この瞬間の頭皮の状態が、3ヶ月後の自分に影響するということでもあります。

だから、来年の秋のために、今からできることもあります。夏の日焼け対策、頭皮を清潔に保つこと。地味だけど、そういう積み重ねが、半年後の自分を助けてくれるのかもしれません。

季節はまた巡ってきます。来年の秋、少しでも慌てずにいられるように。今できることを、淡々とやっていこうと思っています。

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この記事を書いた人

40代。18年以上薄毛と長年つきあってる実践者。20代後半でM字が徐々に来た。薄毛家系なので予防中。「髪にいい」と聞いたら薬もサプリも生活も試してきました(笑)その記録をできるだけ残してます。同じ悩みの誰かに、ちょっとでも届けば。髪のこと、まだ諦めなくていい。早ければ早い方がいいです。

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